鉄筋と鉄骨はどっちが防音性に優れている?注意点を理解して静かに暮らせる部屋を選ぼう

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「防音性が高い物件を探しているけど、見つけ方がわからない」
「鉄筋コンクリート造と鉄骨造はどちらが防音性に優れている?」など物件を探すときにお悩みではないでしょうか。

鉄筋コンクリート造や鉄骨造など、家の構造によって防音性は異なりますが、築年数や設計方法によっても変わります。

この記事では、鉄筋コンクリート造と鉄骨造の特徴や、防音性が高い部屋を選ぶためのチェック方法を解説します。

鉄筋コンクリート造と鉄骨造の特徴

ここからは、鉄筋コンクリート造と鉄骨造の特徴を解説します。

鉄筋コンクリート造の特徴

鉄筋コンクリート造は耐久性が高いという特徴があります。国が定めた使用できる期間の法定耐用年数を比べてみると、他の構造よりも期間が長く設定されています。

鉄筋コンクリート造:47年
鉄骨造:34年
木造:22年

また、鉄筋コンクリート造は鉄骨造に比べると防音性が高い特徴があります。鉄筋そのものが燃える材質ではなく、耐火性に優れていて火事の心配が減るでしょう。鉄筋コンクリート造は、地震の横揺れと縦揺れ、どちらの負荷にも耐えられる耐震性があります。

参照:法定耐用年数 国税庁

鉄骨造の特徴

設計の工程が少なく済むことから、アパートやマンションによく使われていて、家賃が比較的安く抑えられます。

鉄筋コンクリート造の柱の間隔は10m以下に対して、鉄骨造の柱の間隔は最大で50mスパンでも可能です。少ない建材でも大きなウェイトを支えられるためです。間取りを自由に設計しやすいことから、ショッピングモールや体育館にも使われています。

防音性を考える上での鉄筋コンクリート造の注意点

鉄筋コンクリート造は鉄骨造に比べて、防音性が高いと言われてます。しかし、京築方法の違いで差が出るため、以下の3つのポイントを確認しましょう。

ラーメン構造になっていないか

鉄筋コンクリート造は、ラーメン構造と壁式構造の2種類の構造で建てられています。ラーメン構造とは、柱と梁をコンクリートで支え、壁を薄くしている構造です。壁が薄い分、防音性が低くなる傾向があります。

一方で壁式構造は、鉄筋コンクリートの壁だけで建物を支える構造で、壁に厚みがあり防音性が高い傾向があります。防音性が気になる場合は、ラーメン構造の特徴の間取り図で柱の凹凸があるかどうか確認しましょう。

石膏ボードが使われていないか

鉄筋コンクリート造の内装仕上げが施される時に、石膏ボードを貼り付ける「GL工法」が使われているか確認しましょう。GL工法で仕上げられた建物は、コンクリートの石膏ボードの間に音の共振が起こり、防音性が著しく低下します。

隣同士で聞こえない音が、斜め上の部屋に聞こえる予想外のクレームに発生することも考えられます。

築年数がかなり経っていないか

GL工法は簡単に内装作業が進むため、昔は多くの建物に使われていました。しかし現在では、後の施工に影響が与え、防音性が低いなどの問題から使用されません。

築年数が古い物件は、GL工法を使っている物件も多く確認が必要です。現在では、防音に考慮したLGS工法で施行されています。

防音性の高い部屋を選ぶためのチェック方法

近隣でのトラブルを防ぎ、静かに暮らすためには、内見の時に防音性を高い物件か確認することが大切です。ここからは、防音性のチェック方法を3つ紹介します。

手を叩いて音の響きを確認する

部屋の中央で手を叩いて響く音に注意してみると、壁の薄さを確認できます。音がよく響いたときは、壁が音を吸収せずに反響しているでしょう。もしゴツゴツと低い音がした場合は、壁の中に遮音材や防音材が使われていて防音性が期待できます。

反対に高い音がしたり、軽い感触がしたりすると、防音性が高くないかもしれません。また、音が返ってこなかった場合は、壁に音が吸収されているか、外部に音が漏れている可能性があります。もし音が帰ってこなかった場合は、壁を叩いて判断しましょう。

壁を軽く叩く

軽い音がして壁の向こうにまで響いていると、防音性は高くないでしょう。音が詰まっているように聞こえる場合は防音性が高いと言えます。壁だけでは確実な判断ができないため、他の方法も合わせてチェックしましょう。

窓の位置を確認する

窓の位置によって遮音性は大きく変わるため、幹線道路や線路の近くにある物件は、窓との位置を確認しましょう。窓ガラスは音を通してしまい、反響しやすいためです。また近くの家との窓の位置を確認し、お互いの会話などが聞こえないか確認しましょう。

防音性を高める方法

ここからは、近隣との騒音トラブルを防ぐために防音性を高める方法を3つ解説します。

床の対策

音を吸収しやすいコルクマットや防音マット、厚手のカーペットを敷くことで階下への振動を抑えられます。またスリッパを履くと、足音が響きにくくなるので騒音対策に有効です。

壁の対策

壁に本棚や背の高いタンスの家具を移動させると、音が響きにくいでしょう。背の高い家具を壁から1cm離して設置すると、音が壁越しに伝わるのを防げます。また、テレビなどの音が出る機械を、隣人の部屋に接する壁と離すことも有効です。

窓の対策

窓からの騒音が気になる場合は、遮音性が高いカーテンを利用するのがおすすめです。同時に窓を閉めることを徹底し、少しでも騒音の侵入を防ぎましょう。もし、それでも騒音がひどい場合は、防音複層ガラスや防音合わせガラス、二重サッシに換えるのも選択肢の一つです。

まとめ

鉄骨造と比べると、鉄筋コンクリート造の方が防音性は高いと言えます。しかし、築年数が経っている物件やラーメン構造になっている物件は、防音性が低い可能性があるので内見時に確認しましょう。

内見の際には手を叩いて音の響きを確認し、壁を軽く叩くと、防音性が高いかがチェックできます。もし音が気になる場合は、カーペットを引いたり、遮音性の高いカーテンを換えたりすると良いでしょう。

もし防音性の高い物件をお探しの場合は、リバティーエステートにご相談ください。担当者が、ご希望にあった物件を丁寧に紹介します。

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