いくら必要? マンション購入時の頭金の目安
マンションを購入する際に、おそらくほとんどの方が悩む「頭金」の額。
一体どの程度の額が必要になるのか、頭金の額によるその後の影響など、マンション購入における頭金事情について紹介していきます。
マンションの頭金の目安は2~3割
マンションの頭金は、一般的に物件価格の2割相当が目安だとされています。
それは住宅ローンの審査が通りやすいためです。
審査が通りやすいことで、利用する住宅ローンをより有利な条件で結ぶことができます。
ただ実際には、長年貯蓄をしてマンションを現金で一括購入する方もいれば、頭金ほぼ0円で住宅ローンを利用してマンションを購入する方もいるので、頭金の額はさまざまなようです。
ただ一般的には後々の返済計画も考え、2~3割の頭金を用意する方が多いと言えるでしょう。
具体的な額は?
具体的にはどの程度の額が必要なのでしょうか。2015年に首都圏で住宅金融支援機構「フラット35」を利用した方の頭金額の傾向として、以下の様なデータがあります。
2015年住宅金融支援機構「フラット35」首都圏在住者の頭金平均額(全国)
■年収が400万円未満の方
[頭金なし]26%
[200万円未満]23.4%
[200~500万円未満]18.3%
[500~800万円未満]11.7%
[800~1,000万円未満]4.4%
[1,000~1,500万円未満]7.7%
[1,500~3,000万円未満]6.2%
[3,000万円以上]2.2%
■年収が400~600万円未満の方
[頭金なし]17.3%
[200万円未満]21.4%
[200~500万円未満]21.2%
[500~800万円未満]15.3%
[800~1,000万円未満]6.6%
[1,000~1,500万円未満]8.5%
[1,500~3,000万円未満]7.7%
[3,000万円以上]2.1%
ご覧の通り、全国の平均年収(440万円)付近の方々は、200万円未満が最も多いという結果になっています。
次に多いのは、500~800万円未満にあたる部分です。
最低限必要な頭金は?
近年は住宅ローンの頭金ハードルは大きく下がっており、頭金ゼロでもローンを組み易くなっています。
貯蓄が少ない状態で家を購入したい方には嬉しい時代となりました。
金融機関が頭金を求めるのは、貸し倒れリスクを下げることが目的です。
しかし、より多くの方に住宅ローンを利用してもらうために頭金がゼロでも住宅ローンの審査に通りやすいという背景があります。
とはいえ利用者からしても頭金が少ないまま家を購入するのにはリスクもあります。
頭金が少ないとその分返済額、返済月が増え、毎月の金利が増えていくことにつながり負担金が増える事にもなります。
近年は金利が下がってきてはいますが、例えば頭金無しの場合と頭金500万円でマンションを購入した場合、同じマンションでも金利を含めた総出費額が最終的に1,000万円程度変わります。
返済期間を考えると金利というのは意外にも大きな負担となってきますので頭金は極端に少なくせず、住宅販売額の2~3割は用意しておくのが懸命と言えるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
頭金をいくらに設定するかで、その後の返済計画が大きく変わってきます。
5年後、10年後の生活も考えた上で無理の無い返済計画と頭金設定をする事は、マンションを購入する際の大事な項目と言えます。
初めての不動産購入や売却など、不動産売買をトータルサポートします。
相続や資産処分など、法務・税務に関係する内容についてもお気軽にご相談ください。
不動産購入なら仲介手数料不要のリバリノ!
リバリノ物件一覧はこちらから