住宅ローンを40年組んでも大丈夫？メリット・デメリットを解説

「住宅ローンを40年組んでも大丈夫？」
「40年の住宅ローンを取り扱っている金融機関は？」

一般的なフラット35のような住宅ローンに比べて、借入期間が長い40年のローンを契約していいのか心配な方もいるでしょう。

この記事では、40年の住宅ローンを組むメリット・デメリットを解説します。最後までお読みいただければ、ご自身に合った住宅ローンの年数が分かるはずです。

40年の住宅ローンは借りられる？

今まで住宅ローンの主流は35年でしたが、2021年以降、一部の金融機関で40年以上の商品の取り扱いが開始されました。

借入期間が長くなる分、月々の返済額は低くなりますが、支払う総支払額が大きくなるデメリットを踏まえたうえで、ローンを組みましょう。

心配な場合は、40年の住宅ローンを提供している金融機関に相談してください。

なお、住宅ローンは、借入・完済するタイミングの年齢制限があります。ほとんどの金融機関は完済のタイミングを「80歳未満」で設定しているため、40年ローンを組める年齢は、39歳が上限です。

住宅ローンを40年組むメリット

住宅ローンを40年組むメリットは、以下の通りです。

• 毎月の返済額が少なくなる
• 長期間にわたり団信を利用できる

それぞれのメリットを解説します。

毎月の返済額が少なくなる

借入金額が同額の40年の住宅ローンと、40年よりも短い期間の住宅ローンに比べて、月々の返済額が少なくなります。毎月の固定費が抑えられるため、生活にゆとりを持てるでしょう。育休中で、住宅ローンの返済を抑えたい方にも向いています。

毎月の支払金額が減少すれば、住宅ローンの審査も通りやすくなります。

長期間にわたり団信を利用できる

団体信用生命保険（団信）とは、住宅ローンの契約者が高度障害状態になったり、亡くなったりしたときに、ローンの残債の支払いが免除される保険です。ほとんどの金融機関の融資の条件に、団信の加入が含まれています。

低コストの団信でカバーされる保障内容は手厚く、長期間に渡って利用できることはメリットとして挙げられます。

住宅ローンを40年組むデメリット

住宅ローンを40年組むデメリットは、次の通りです。

• 金利が高い
• 総返済額が増える

それぞれのデメリットを解説します。

金利が高い

住宅ローンの金利は、返済期間が長いほど高く設定されています。返済期間が長くなるほど、金融機関が元本を完全に回収できる確実性が下がるためです。一般的な住宅ローンでは、10年～20年ほど返済期間が長くなると、金利が上がります。

金利の支払いが気になる場合は、繰り上げ返済をして返済期間を短くしましょう。

総返済額が増える

返済期間が長くなるほど、支払利息も増えるため、総返済額も増加します。特に40年のローンは金利が高いため、総支払額における利息の割合が高くなります。

住宅ローンを検討している方は、毎月の返済額と総支払額を考え、無理のない範囲で借り入れをしましょう。

40年の住宅ローンがおすすめの人

40年の住宅ローンがおすすめの人は、次のとおりです。

• 20～30代の人
• 親子で住宅ローン返済を検討している人

それぞれ詳しく解説します。

20～30代の人

借り入れ期間が長い40年の住宅ローンは、できる限り若いうちから利用することをおすすめします。年を取ってから40年の住宅ローンを利用すると、定年後の年金生活に影響を与えるためです。

現在の定年の65歳までに40年の住宅ローンを返済したい場合、25歳までに借り入れをする必要があります。

若いうちから住宅ローンを組むときのポイントは、以下の記事で確認してください。

20代で住宅ローンを組む！ メリットと注意点は？

親子で住宅ローン返済を検討している人

住宅ローンには、2世代にわたって支払う親子リレーローンがあります。たとえば、40年の住宅ローンを返済する期間のうち、25年を親が支払い、残りの15年を子が払うような契約です。

親子リレーローンは、借入金額を増額でき、親子それぞれ住宅ローン控除を利用できるメリットがあります。

二世帯住宅の購入や、子どもの住宅購入を親が支援する場合に使われています。

40年の住宅ローンを取り扱いがある銀行

2024年1月現在、40年の住宅ローンを取り扱っている金融機関は、以下の通りです。

• 住信SBIネット銀行
• 京葉銀行
• 北洋銀行
• スルガ銀行

金融機関によっては、借り入れ期間を50年までに伸ばせます。金融機関によって提供している住宅ローンの種類は異なるため、金利や融資金額を比較して検討しましょう。

まとめ

40年の住宅ローンは、毎月の返済額が少なくなり、購入する住宅の予算が上げられるメリットがあります。一方で、金利が高く、総返済額が増えるデメリットを踏まえたうえで検討しましょう。

40年の住宅ローンは、20～30代の人や親子で住宅ローン返済を考えている人におすすめです。

新規の住宅購入の場合は、リバティーエステートにご相談ください。住宅ローンの返済も含めて、スタッフが相談を受け付けています。