【和室の風水インテリア】古くて平凡な和室を“和モダン”に変身させる秘訣とは?

インテリア

(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

あなたのご自宅に和室はありますか?全国的にみると家に畳の部屋がある人の割合は約7割。どの世代でも半数を超えているそうです。一方、新築のマンションやアパートからは和室が消えていく状況があります。洋室だけにしたほうが住宅の建築コストが抑えられること、客間としての和室のニーズが減ったことなどがあるようです。
しかし、コロナ禍で私たちのライフスタイルが激変し、自宅に求めるニーズにも変化が生まれてきています。和室の良さを再発見する人が増えてきている兆候もその一つ。ということで、今回はあらためて和室がもたらす恩恵について語ってみたいと思います。

「和モダン」スタイルは意外にもこんな人に人気?!

「和モダン」という言葉もかなり定着してきました。とりわけ若い世代には古民家を活用したカフェや旅館、古民家賃貸、田舎暮らし体験などは人気で、古い日本家屋を利活用する動きも盛んになってきています。また「和」の形式美は外国からの旅行者や移住者にも大変人気があります。

でも、和モダン好きは、若者や外国人だけではありません。意外にも男性の人気が高いのです。2021年のmitainaの「今住みたいインテリアテイスト」の調査によれば、女性の1位は「北欧テイスト」なのに対し、男性の1位は「和モダン」という結果に。和モダンというのは日本の伝統的な要素を現代風に取り入れたスタイルですが、男性ウケしていたとは驚きました。人気の理由をみると、「日本的な落ち着き」と「洋風の便利さ」を兼ね備えている点が合理的な魅力になっていることが見えてきます。和室は性別や年代や国籍問わず価値ある空間になっていく可能性が十分にありそうです。

和室が家に欲しくなる3つの利点とは?

私たちが日常的に暮らしている家は「環境」であり、環境は健康や意識や関係性にも大きく作用していきます。和室があることで、私たちの今の暮らし、そして人生にはどんな恩恵があるのでしょうか。3つの利点を挙げてお話しします。

あなたにはゴロゴロできる自由がありますか?

最初の利点は、そのまま畳の上に横になれること。フローリングではそうはいきません。畳の上はやわらかく温度も一定でよい香りもします。和室があることでちょっと横になってひと休みする“自由”が生まれます。和室は、安心感や安定感を与えくれる「土」のエネルギーが強いので、リラックス効果を感じやすい性質があります。そのため、赤ちゃんからお年寄りまでお昼寝場所としても活躍します。ゴロゴロできる自由を得たい人には和室はおすすめです。とりわけ忙しく動いている人には和室の空間の恩恵は大きいと思います。

和室は多様性あふれる超マルチ空間!

2つ目の利点は多様性。和室の機能は多様です。家族の食卓を囲む居間でありながら、布団を敷けば寝室になり、書斎にも客間にもなる汎用性の高さが特徴的です。そして誰もが利用できるオープンさを兼ね備えています。テーブルは四角ではなく丸。丸いちゃぶ台には人数が増えればつめて座ることができます。いろいろな役割に活用していたので、自ずと部屋には氣がめぐります。また、基本的に整頓しやすい状態にしていることも◎。多様性あふれる超マルチ空間である和室は、風水の視点からもすばらしい点が多く見られます。

日本人には畳の部屋が身体に合う!?

3つ目は体によいということ。「身土不二」という言葉をご存知ですか。その土地で育ったものを食べるのがよいという意味で使われますが、もともと仏教用語で、人間の身体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味だそうです。住む家の環境にもその土地のものを取り入れるのがよいという考えは、自然の要素を取り入れる風水の思想とも共通しています。天然のい草でできた新しい畳の部屋はよい香りがして心地よいですよね。生命エネルギーが高まるということも確かにありそうです。

畳のデメリットとしてお手入れが大変、ダニやカビが発生しやすいということが指摘されます。20年以上前は畳の芯材に稲わらが使われていて、湿度が高くなると虫が発生することがあったそうですが、現在はダニやカビの発生を抑える畳が登場しています。

センスのよい「和モダン」インテリアのアイデア

シンプルに整えることが一番。余計なものを置かず、畳や襖など素材を生かすことがセンスよく整えるポイントになります。とはいえ何も置かないとつまらない、古臭い部屋になってしまう…そんなお悩みもありますよね。以下のインテリアのアイデアを参考になさってみてください。

普通の和室をモダンに変える3つのスパイスとは?

「和モダン」にするためのコツは、平凡な和室に対してコントラストのあるインテリアを加えること。ベージュっぽい背景の和室には、鮮やかな色柄のアイテムを合わせることでモダンさが生まれます。「アンティーク家具・照明」「華やかな襖や障子」「海外テイストミックス」の3つはおすすめのスパイス。

アンティークの家具はチェストでもソファでも1点部屋にあることでその家具が主役になりますし、照明器具は部屋のムードを決めるため、ステンドグラスなど色味のある間接照明もよいコントラストになります。「和モダン 照明」と検索してみるのもよいでしょう。

障子や襖を色柄ものに変えてみることもできます。障子紙や襖紙をデザインされたものに張替えれば、あまり活用できていない古い和室も一気にモダンな部屋に様変わりします。壁紙同様に種類は豊富でオンラインでも注文できます。眺めてみるだけでも楽しいですよ。

和室と海外テイストをミックスさせることはインテリア上級者のテクニック。海外でみつけたアートやオブジェや布をインテリアに取り入れます。これは遠方からの縁、旅運を向上させる風水インテリアにもなります。和室にはアジアアフリカ、中近東、ヨーロッパなど、面白いことになんでもミックスすることができます。これは「和」のもつ包容力かもしれませんね!海外ミックスするときは海外のテイストをある程度絞る方がセンスよく決まります。余計なものをごちゃごちゃ置かないことも大切。布やタペストリーなどはそれだけでも部屋の主役になりそう。和室は脇役の舞台として、海外ミックスを楽しく演出してみましょう。

これは置かないで!和室のNGあるあるとは?

プラスチックケースが和室のコーナーに放置されているお宅を時々みかけます。活用用途がなくなってしまった和室は物置のように使われることが多くなります。これはNG。和室こそマルチに使い物置にしないこと。プラスチックは自然界にはない素材であり、和モダンの美しいアクセントにもなりません。クローゼット内の整理ケースとして活用しましょう。

洋室を和モダンにするなら、フローリングに置き畳がおすすめ!

ここまで和室の活用についてお話ししてきましたが、和室がご自宅にない場合は、洋室に和室の要素を取り入れてみましょう。琉球畳、ユニットタイプの畳をフローリングの上に敷くと和の空間が生まれます。ごろごろする自由も手に入りますね。温かみのある間接照明と小さなちゃぶ台、座布団を用意すればくつろぎの空間になります。冬はこたつを置くのもいいですね。

いかがでしたか。
忙しく動いている人にこそ、和室がもたらす「落ち着く」「くつろげる」性質をご自宅に取り入れていただくとよいのではないかと思っています。またマルチで柔軟でオープンな日本の暮らしの文化は、今の時代にこそ環境として取り入れておきたいと私は感じています。これからの暮らしのヒントにしていただけましたら嬉しいです。
(風水コンサルタント フジワラユカ)

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