キッチンのグレードアップは住む人の豊かさと直結する!
(記事:フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)
今回はキッチンの風水術のお話をしたいと思います。おそらくみなさんのイメージでは、西のキッチンは散財するとか、東北のキッチンはよくないとか、方位に関係する良し悪しの情報が断片的にあるかもしれません。でももっとも目をむけたいことは、キッチンが好きかどうか、そして、キッチンで過ごす時間が、現在どのような感情体験につながっているかということです。キッチンに立つたびに不快で苦痛を伴う場合は、その空間に大きな課題があると言えるでしょう。そうではなく、楽しさや豊かさの体験とつながるとき、その空間は住む人にとってあらゆる人生の豊かさを「育む」エネルギーを運んでいると思われます。
西のキッチンも東北のキッチンも気にしすぎないで大丈夫!
豊かなエネルギーを養うキッチンには「機能性」と「美しさ」が必要です。キッチンの風水術で方位を最初に考えないのはなぜかというと、風水が誕生した古来に比べ、私たちの暮らしの空間は地球の磁場の影響を受けない環境にあるからです。
家の周囲には建造物が立ち並び、電線や鉄道、Wi-fiなど見えない通信網に至るまで磁気をともなうものがあふれていますから、方位の良し悪し以上に、今住んでいる家の環境の中でよりよいエネルギーの流れを創ることのほうが有効だと考えることができます。西のキッチンだから散財しないかしら…とか、東北のキッチンは縁起が悪いかしら…と心配しすぎなくても大丈夫。現状をよりよくしていくことは可能です。
あなたのキッチンはどんな体験を日々与えてくれていますか?
キッチンは料理をつくる場所であり、家族に栄養を創っている場所ですよね。深層心理では、栄養となるものを「育む」という意味合いがあります。家の中には人生のあらゆるテーマをサポートするエネルギーが流れていきますから、キッチンの使われ方やキッチンに立っているときのフィーリングがどのようなものかにより、住んでいる人の人生の様々なテーマの栄養状態にも影響していきます。そのテーマというのは、「仕事」だったり「学び」だったり「愛」だったり「創造性」だったりします。豊かさを「育む」という体験とつながっているキッチンですからとても重要ですよね。一番使う人が理想的なキッチンを求めていくのは至極当然のことだと言えます。
キッチンが汚れていたり、モノで溢れていれば、料理をつくろうという気も起こらないですよね。反対にキッチンがピカピカだけれども、殺風景で使われていない場合も、なんらかのプレッシャーや罪悪感のようなものが生じてしまうかもしれません。いずれにしても好ましいキッチンとはいえません。
自分にとっての機能性と美しさをキッチンに求めよう
豊かなエネルギーを家全体にもたらすためのキッチン。現在課題を感じていたら、以下をヒントに解決の手がかりを見つけてみてください。リノベーションをお考えになっている方にも参考にもなると思います。どのようなキッチンがよいかを考える際のポイントは、「自分にとって機能的か、自分にとって心地よい空間か」ということ。人から見られて羨ましがられるキッチンである必要はありません。
①料理のモチベーションが高まるキッチン
キッチンですごすときの感情体験が大事ですから、料理をするモチベーションに直結している「機能的な使いやすさ」と「デザインの好み」について両面で考えるとよいと思います。大がかりなリノベーションが難しい場合でも、まずは不要な調理道具やキッチン家電、使わない食器などを手放し、よく使うものを使いやすい位置に整頓し直します。その上で念願のキッチン家電を新調したり、キッチンの一部の壁紙を張り替えたりしてキッチンを自分の心地よい空間に近づけていきましょう。
②収納しやすい・お手入れが簡単
常によりよいエネルギーに保つためには、モノがしっかり収納できること、お掃除がしやすいことは重要です。モノがあふれるストレスやお掃除のストレスと格闘する時間は別の楽しい時間に割り当てましょう。
③明るい照明のキッチン
キッチンの照明は極めて重要です。ライトは青白いものではなく健康的な自然な明るさのものに。料理がおいしく見えるだけでなく、顔色も健康的に見えることが大切です。光は空間をパワーアップする重要な要素。キッチンが暗いと感じたら電球を取り替えるだけでもよい変化につながります。
対面式のキッチン、半独立型のキッチンの風水的な利点
今大変人気のある対面式のキッチンや、半独立型のキッチンは、それぞれ魅力的なポイントがあります。
対面型キッチン・アイランドキッチンは最高の居心地の配置
キッチン越しにダイニングやリビングを見渡せる配置は、開放的でありお子さんとのコミュニケーションにもよいと言われていますが、それだけではありません。古来のお墓や王様の座る場所として選ばれてきた「力の座」の配置でもあるのです。背面がしっかりとした壁で、料理をしながら全体を見渡せる場所は、もっとも安全に落ち着いて物事に集中できる場所。キッチンで料理を作る人が主人公のようなステージになるのが、対面型のキッチンやアイランドキッチンだと言えるかもしれません。
半独立型のキッチンは、機能的であり空間もすっきりと見せてくれる
リビング・ダイニングと隣接する半独立型のキッチンもとても使いやすいと思います。開放的な動線でありながら、キッチンの様子はくつろぎの空間から見えないようになっています。目に入る情報が多いとリラックスしづらくなりますから、寛ぐことを優先するときには、半独立型のキッチンもおすすめです。
キッチンには多様な彩りがあるほうが、美しい循環をつくる
キッチンはいずれのタイプの場合でも、白一色とか黒一色というように単一の色合いに固めすぎないことも大切です。自然界のように多様な彩りがあるほうが陰陽のバランスが伴う空間になり豊かな循環が生まれやすくなります。
今すぐできるキッチンの風水術
大掛かりなリニューアルやリノベーションができなくても、日々のちょっとした行動でも空間のエネルギーをリフレッシュし、好ましいものに変えていくことは可能です。最後に今すぐできる風水のヒントをお伝えしたいと思います。
□冷蔵庫の整理整頓
年に1度、冷蔵庫の中のものをすべて出し、整理整頓をしてみてください。賞味期限の切れたものを処分し、拭き掃除をし、美しくしまい直してみます。冷蔵庫の中が整うと気持ちが整い、豊かなフィーリングが訪れます。整った冷蔵庫があることで暮らしの質が高まりますよ。
□ゴミ箱は蓋つきに
不浄なエネルギーが立ち上るため、ゴミ箱は蓋つきのものにしてください。いくら素敵なものを飾っても、その下に口をあけたゴミ箱があっては台無しになります。レジ袋をたくさんひっかけているお宅もよくありますが、これもおすすめではありません。空間を簡易で雑な風景にしないことも大切です。
□食べ物と洗剤は分ける
細かいことですが、保存する食べ物や調味料と洗剤類は分けて収納するようにします。上下がある場合は食べ物が上で洗剤類が下になるようにします。
□キッチンと相性のよいシンボルを1つ取り入れる
キッチンは栄養を育む場所ですから、自然のものとの相性がとてもよいです。草花や実り、フルーツの盛り合わせ、スパイスなども健康的なシンボルとして良い流れをもたらします。美味しい料理がすでに好ましいシンボルですので、カウンターに一輪挿しがあったり、1つアートをかけてみたりという程度でよいと思います。
いかがでしたでしょうか。
キッチンは暮らす人の人生に栄養をもたらす場所。その場所が苦痛ではなく楽しさや豊かさとつながる場所になるようヒントを参考にしていただけたら嬉しいです。
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