【風水インテリア】世界幸福度ランキング6年連続1位!フィンランド流の幸せの秘訣とは?

風水アドバイス

(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)

世界幸福度ランキングをご存知でしょうか。国連が世界の137の国や地域に対して実施する幸福度調査のことで、今年は11回目にあたります。1位に輝いたのは今年もフィンランド。6年連続1位というのは素晴らしいですよね。ちなみに2位はデンマーク、3位はアイスランドでした。日本はというと47位。昨年より少し順位を上げましたが、依然として先進国の中では低いスコアです。
さてこの調査、どのように幸福度を測っているのかというと、国民一人当たりのGDP、社会的支援の充実度、健康寿命、人生における選択の自由度、他者への寛容さ、汚職や腐敗の状況、そして主観的な人生の満足度を総合的に評価しています。総合的に測っていますから信憑性がありますよね。ということで、今回はフィンランドの人々にあやかって、私たちの幸福度を高めるためのヒントを探っていきます。北欧のインテリアが大好きな人もぜひ参考にしてみてください。

オーロラ、ムーミン、サウナだけじゃない!
フィンランドってどんな国?

フィンランドというと、何をイメージされますか。オーロラ、ムーミン、サンタクロース、森・湖、白夜、トナカイ、サウナ、サーモン、マリメッコ、キシリトールなどがありますよね。一般的には自然が豊かで社会福祉が充実しているイメージのあるフィンランドですが、気候はなかなか厳しい国です。首都ヘルシンキの緯度は北緯60度。札幌は北緯43度ですから、かなり北にあります。1年の半分近くは氷点下の気温となり、冬には日照時間が1日6時間程度。非常に寒くて暗い中で暮らしていることがわかります。そんなフィンランドの人々が世界一幸福だというのですから驚きとともに関心が湧いてしまいますよね。

フィンランドは「心配事」が少ない国

厳しい気候ではありますが、フィンランドは教育・医療・福祉が充実しています。税金は高くなりますが、子育てや医療への手厚い補助があり、子どもの教育の心配、離職の心配、将来の暮らしの心配が少ない国だと言われています。フィンランドはライフスタイルに合わせて人それぞれが自由に人生を選択する風潮が強く、人に寛容な雰囲気があることも特長として挙げられます。進学・就職・結婚・出産・親の介護におけるプレッシャーが比較的強く心配事が絶えない日本とは大きく違いますよね。

所得の格差や学歴格差が少ないことも幸福と関係していると思われます。就学前教育から大学院までの学費は無料で給食費も高校まで無料。すべての児童が16歳になるまで、親の所得に関係なく児童手当が給付されるそう。制度だけでなく教育の中身も先進的です。「教える」というより「考えさせる」教育が充実していて、国際学力比較調査でもフィンランドは常に上位に入っています。人生を主体的に生きるための教育も、幸福感の高さにつながっているのではないかと思います。

豊かな自然はみんなのもの
「自然享受権」という権利とは?

ユニークな法律もあります。フィンランドでは、自然に敬意を払い、土地の所有者に迷惑をかけない限り、他人の土地であっても自由に森の中に出入りすることができるという「自然享受権」という権利が認められています。これはフィンランドを訪れた人すべてに与えられる権利で、誰でも森に入り、木の実やキノコを採っても、魚釣りをしても、キャンプをしても注意されることはありません。「豊かな自然はみんなのもの」という寛容的な考えがあり誰しも自由に過ごすことが認められています。自然と共存する感覚があることも幸福度と大いに関係していると言えます。

シンプルなライフスタイルも幸福の鍵!

幸福度を高めるために贅沢な暮らしをしているわけでは決してありません。むしろ特別なことが見つからないくらい、人々の暮らしはシンプルです。フィンランドは「森と湖の国」と呼ばれ、国土の約7割が森、約1割が湖や川だそう。3日に一度は森に行くというくらい、自然の中にいる時間を大事にしています。ただ森の中を一人で散歩したり、自然の中で家族と一緒に過ごしたり。自然がライフスタイルの中にあたり前にある生活が幸福度を高める要素になっていることは間違いないでしょう。

日本とフィンランドの玄関の意外な共通点とは?

ここからは住空間のお話に入っていきましょう。ヨーロッパの住居というと石造りのイメージがありますが、フィンランドの住居は木造が多く、その点で日本の住居と似ています。そして、面白いのが玄関扉です。日本では玄関のドアはたいてい外開きですが、欧米では内開きが一般的です。玄関で靴を脱ぐ日本では、外開きのほうが脱いだ靴が邪魔にならず合理的です。一方、欧米ではお客様を室内に招き入れるため、そして、防犯上有利であるため内開きが一般的とされています。しかし、フィンランドや北欧の国では外開きが一般的です。外開きのドアにすることで冬の雪や冷たい外気を室内に吹き込ませないようにしているのだそうです。

日本の住環境との違いは寒暖差かも?

外開きの玄関は共通していましたが、窓の機密性には大きな違いがありそうです。フィンランドほどではありませんが日本の冬も厳しく、室内の寒暖差によるヒートショックが課題になりますよね。フィンランドでは住居法で「室内温度と換気についてのガイドライン」を定めています。住居とする建物の室内温度は17~21度に保たれるように国が基準値を設定し、壁には断熱材をしっかりと入れ、窓は二重窓か三重窓を採用しています。室内はセントラルヒーティングで暖められているので、厳しい冬でもどの部屋も均一に温かく快適なのだそうです。窓の機密性は世界トップレベル。結露やヒートショックの問題を悩ましく思う日本とは大きな違いがありますよね。心地よい室温の部屋で過ごせるというのも幸福度と関係しているはず。リフォームや引っ越しを考える際には窓の機密性、均一な温度管理ができるかもリクエスト要件にいれておくと良いでしょう。

世界一幸福な国フィンランドの住空間に学ぶ
4つのインテリアのヒント

最後に注目するのはインテリアです。北欧インテリアは日本人に大変人気があるため、すでに取り入れている方も多くいらっしゃると思います。あらためてフィンランドのインテリアの特長を以下に4つご紹介します。北欧風の部屋にしたいとお考えの方は参考にしてみてください。

フィンランド流のインテリアは「木」の使い方が重要

一つ目は「木」の使い方です。森が生活のそばにいつもあるフィンランドの人にとって、「木」の質感を室内に取り入れることはごく自然なこと。日本の住宅にもフローリングなど「木」の要素はたくさんありますが、北欧テイストの部屋にするにはもう少しナチュラルな質感の「木」を取り入れてみましょう。合板やニスが光る木材ではなく、色もこげ茶すぎず、白木すぎないものがよいでしょう。無垢感のある木のドアにしたり、木の窓枠にしたりするとフィンランド的。そのほか、木製のブラインドや木製の脚のある家具などもフィンランドテイストの名脇役になると思います。

白✖️スモーキーパステルで「優しい」空間を作る

二つ目は「色合い」です。フィンランドのインテリアで印象的なのは白い壁です。日本の住居も白い壁紙が一般的ですよね。ベースは同じですから真似がしやすいと思います。使う色合いは、スモーキーパステル。可愛く甘いパステルカラーに「土」の要素であるベージュを混ぜたような落ち着いたパステルカラです。白で統一された部屋は「潔癖」な固い印象になりますが、スモーキーなパステルカラーを取り入れた部屋は「優しい」印象になります。お子さんがいらっしゃる場合にもこうしたインテリアは非常に有効です。

フィンレイソンやマリメッコなど
世界的なテキスタイルブランドの「布」を起用

三つ目は「布」です。北欧のインテリアで欠かせないのが北欧発のテキスタイル。マリメッコやフィンレイソンはフィンランドを代表するテキスタイルブランドですので、見たことのある柄も多いと思います。自然を愛するフィンランドらしい柄やモチーフが多く、クッションや寝具カバー、パネルアートとして取り入れることで一気にお部屋がフィンランドテイストになりますよ。私はフィンレイソンの花をデザインした壁紙を寝室に起用しています。他にも有名なブランドは多数あるため探してみるのも楽しいと思います。自然のモチーフが多いため、栄養を生み出すキッチンで使用するのも効果的。布巾やエプロンなどに取り入れてみるのもよいでしょう。気分が変わることで行動にも変化がすぐに起きそうです。幸福度の高い国のエッセンスを気軽に取り入れてみましょう。

シンプル&ナチュラルは、脱プラスチックから!

四つ目は「脱プラスチック」です。フィンランドの人々の家の中にはプラスチック製品が見当たりません。目につかないと言った方が正しいかもしれません。私たちはついつい便利なプラスチック製品を目につくところに置きがちですが、自然界にない人工的なプラスチック製品は、できるだけ遠ざけたい存在です。近くに森がない私たちは、フィンランドの人々以上に自然の大切さを意識し、自分の身の回りの環境に「自然」を取り入れる努力をする必要がありそうです。

いかがでしたでしょうか。
今回は6年連続、世界幸福度ランキング1位のフィンランドについて取り上げてみました。この記事を書きながら、フィンランド人の気分になってみたいなと思いました。非常に興味深い国の一つではないかと思います。日本には北欧インテリアがお好きな人がたくさんいらっしゃるので、今回の内容が意識の面でも実践の面でもヒントになれば幸いです。

(風水コンサルタント フジワラユカ)

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