【子育て風水術】進級や新学期は“川の字”卒業の絶好のタイミング!先手必勝法をお伝えします
(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)
この風水コラムで以前書かせていただいた「川の字をいつ・どう卒業したらよい?」という記事がよく読まれているようです。進級や新学期を迎えるこの時期は、川の字卒業の絶好のタイミング。そこで第二弾として取り上げてみたいと思います。2015年の調査データによれば、川の字を卒業するタイミングは7歳~9歳が36%ともっとも多く、ついで5歳~6歳が18%という結果でした。小学校までにひとり寝ができるようになるのは75%といいますから、諸外国に比べて親子が一緒に寝ている期間がかなり長いことがわかります。加えてひとり寝を始める年齢は、だんだん遅くなってきているという報告もあります。「川の字卒業」はいつがよいのか?スムーズに卒業を迎えるにはどうしたらよいのか?子育て中の方もこれからお考えの方も一緒に考えながらお読みください。
“川の字”のよいところ&気をつけたいところ
川の字で家族が一緒に寝ることのメリットとして「情緒の安定」「一緒に寝る幸せ」「部屋数が少なくてすむ」ことが挙げられます。とりわけ乳幼児期は親に甘えたい時期ですから、添い寝をしてくれる安心感は情緒の安定につながります。そしてメリットを享受するのは子どもだけではありません。親も子どもと一緒に寝ることで充足感を得ることができます。子どものぬくもりや匂いが愛おしいという声も多く聞かれます。
一方、デメリットとして「自立の妨げになる」「過保護になる」「夫婦のコミュニケーションが減る」ということが挙げられます。とりわけこのデメリットは川の字期間が長くなることへの懸念と考えるとよいと思います。川の字期間が長くなる傾向の中で、夫婦のスキンシップの機会が減ることは、豊かなパートナーシップを維持する上で好ましくありません。二人目が生まれるまでに間が空いてしまうお悩みなどにも関係していきます。
川の字卒業はいつがいい?目安の年齢は?
卒乳し、自我が芽生え、ひとり遊びができる年齢になる3歳くらいから川の字卒業を意識しはじめるとよいでしょう。3歳〜5歳くらいの間にひとり寝ができるよう焦らず挑戦しながら、小学校入学までには完了させるようなイメージです。子どもの発達段階から見ると、3歳前後からひとりでやることに意欲的になっていきます。自分でできた達成感が飛躍的に成長を促していきますので、ひとりで寝ることに親子で一緒に挑戦し、できたらたっぷり褒めてあげるとよいと思います。
川の字で寝る場合、真ん中は誰がいい?
ちなみに、川の字で寝る場合、真ん中で寝ているのは誰ですか?「川」という文字は真ん中の線が一番短いため、お子さんが真ん中のイメージを持つ人が多いと思います。実際にお子さんが真ん中のケースが多いようですね。最近はイクメンも増え、子育てを平等にする夫婦の方針の一貫としてお子さんを真ん中に寝かせる場合もあると思います。しかしながら、お子さんの成長発達を考えると、母親が真ん中の川の字のほうが合理的なメリットがあるようです。泣いたりおっぱいを欲しがったりした時にすぐに母親のスキンシップが得られること、一方、父親は少し離れたところから見守るわけですが、その存在も信頼につながっていきます。保護者の多様な側面が子どもの成長にプラスになるだけでなく、夫妻の距離も近づくため、母親が真ん中の川の字のほうが恩恵も大きいというわけです。
川の字の卒業を早めても、愛情不足にならない方法はある?
欧米ではメインベッドルームは夫婦の空間であり、お子さんが生まれる前も後もその認識は変わらないのが一般的です。赤ちゃんのころから別々に寝ることも珍しくありません。少し可愛いそうに思えるかもしれませんが、欧米ではハグやキスをする習慣があるので、スキンシップの総量は日本の方がずっと少ないかもしれません。子どもにとっては「愛されている」「受け止められている」と感じながら成長できることが第一。日常的な愛情表現をしっかり行うことで、川の字卒業を早める懸念も払拭できるのではないでしょうか。お子さんの自立を促進し、夫婦のパートナーシップも豊かに維持するためにも良い方法だと思います。
川の字の卒業、先手必勝の3つのステップ
ここからは子育て風水の実践編です。頭の中でいつかは川の字を卒業しようと思っていても何もしなければ時が流れるばかり。幸せを掴んでいくためにも、大事なことは行動です。川の字卒業のための3つのステップをご紹介します。
1.子ども部屋をどこにするか乳幼児期に決めておく
子ども部屋を早めに準備していくことが必勝パターンです。当面は川の字寝が続くとしても、お子さんの部屋をどこにするかを早めにパートナー同士で話し合っておきましょう。十分なスペースが現状ないという場合でも、意識の中に問いかけを入れておくだけでも効果的です。お部屋が決められるようでしたら、お子さんがおしゃべりできるようになる頃から「ここが〇〇ちゃんのお部屋になるよ」と伝えておくと、自分の部屋という認識が進み移行がスムーズになります。また、お子さんと別々の寝室になることを想定することは、豊かなパートナーシップを維持する上でも効果的です。
2.子どもの好みを聞いて、子ども部屋を早めに準備
お子さんがひとり寝をする場所が決まったら、早めに子ども部屋を準備していきましょう。最初は遊ぶ部屋としてお子さんが日常的に親しめるようにしていくのが良いと思います。フローリングの上に敷くラグやおもちゃを収納するバスケットなどから購入していくとよいと思います。その時にお子さんと一緒に選ぶこともポイント。お子さんが好きなモチーフや色でラグやおもちゃ箱を選ぶと愛着もわき、その部屋で過ごす時間も増えていきますよ。
3.移行期間を設け、いつでも添い寝ができる体制に
自分の部屋という認識ができた部屋にベッドや布団を入れたら、お昼寝を一緒にする、一晩一緒に寝るなど、その部屋で寝る経験を徐々に増やしていきましょう。ひとりで眠れた時間をほめてあげることも有効です。そのように移行期間を設けながら、いつでも添い寝ができるような体制にしておくと川の字卒業も近づいていくと思います。
親子別寝にシフトしつつも
いつでも添い寝ができる安心感を!
いかがでしたでしょうか。
今回は早めの川の字卒業のためのヒントをお伝えしてきましたが、いつでも添い寝ができるようにすることもおすすめしておきたいと思います。たまには家族全員でリビングに布団を強いて修学旅行のような非日常を楽しんでみるのもよいと思います。そうした変化球はお子さんがいくつになっても楽しいはずです。自立を見守りつつ、スキンシップなどの愛情表現も豊かにする。そうした関係性は大変素敵だと思います。
(風水コンサルタント フジワラユカ)
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