イナゴ天井って? 和室の天井リフォームで知っておきたいこと
和室の天井を張替えリフォームするときに知っておきたい、天井板の張り方の種類や規格、木目の違いなどの知識をご紹介します。
目透かし天井とイナゴ天井とは
和室の天井は、天井板の張り方によって、大きく「目透かし天井」と「イナゴ天井」に分けられます。
目透かし天井は、天井板を「底目張り」という方法で張った天井です。天井板同士をぴったりと継ぎ合わせるのではなく、継ぎ目を透かして張ります。透かした部分の底に目地板という細い板を張ることから底目張りと呼ばれています。
イナゴ天井は、天井板を「羽重ね張り」という方法で張った天井です。竿縁(さおぶち)という細い木材を使って、下から天井板を支える竿縁天井の一種です。羽重ね張りは天井板を重ねて張り、重なった部分を連結するために木片を使用するのですが、この木片の形がイナゴに似ているためイナゴ天井と呼ばれるようになりました。
和室の天井板の幅は関東と関西で異なる
天井板には規格があり、長さは関東、関西ともに一間半(3000mm)と二間(4000mm)のものがあります。
幅は関東と関西で違いがあります。関東では440mm、関西では470mmが一般的に用いられる天井板の幅です。
新築の場合は、部屋の天井の幅をそれぞれで割ってみて合うものを選びますが、リフォームの場合は既存の天井板の幅に合うものを選ぶのが基本です。
板目と柾目とは
木目には、「板目(いため)」と「柾目(まさめ)」の二種類があります。
板目とは、山型やかまぼこ型の曲線を描くような木目のこと。一方、柾目とは、まっすぐで平行に連なる木目です。
丸太の中心から遠い部分を切断したときにできる木目が板目、中心付近を切断したときにできる木目が柾目です。柾目は整然とした印象やすっきりとした印象をもたらしてくれますが、一本の丸太から取れる柾目の木材は板目の木材より少ないため、柾目の天井板は価格が高くなります。
まとめ
古い和室を洋室へとリフォームするケースも多いですが、近年では和室の良さを生かしたまま、おしゃれでモダンな和室へとリフォームしたいという方も増えています。和室の雰囲気を残したまま明るい雰囲気にするならば、天井の張替えはおすすめのリフォームだと言えるでしょう。しかし、洋室での生活が基本となる中、和室の天井の張り方や天井材について詳しいという方は少ないかと思います。この記事でご紹介した内容を参考にしつつ、ご自宅の和室にぴったりなのはどんな天井なのかをイメージしてみてはいかがでしょうか。
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