風水コラム ライフステージ別の風水③|子どもが巣立った後の家の状態は夫婦の新たな関係性に強く影響をもたらす
(フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)
これまで2回にわたり、家族が増えるステージで家にも変化が必要だとお伝えしてきました。今回はお子さんが成長し家を巣立った後の住まいの環境についてお話しします。家をドラマの舞台に例えると、お子さんという主役が不在になるわけですから、同じドラマの設定では成立しませんよね。多くはご夫婦二人のドラマに書き換えていく必要があります。ところが、大抵はお子さんがいた暮らしのままに舞台設定が維持されてしまいがちです。これはお二人の生活にとっては大変もったいないこと。ミドル・シニア世代のカップルの新しい人生に実りを願うなら、新しい舞台設定が必要です。
子どもが巣立った後は「子ども部屋」はオールクリアする!
就職、結婚など我が子が巣立っていくことは自然なことであり、喜ばしいことだと思います。ところが長い間主役だったお子さんが不在になると、「寂しい」という感覚もやってきます。当然の感覚です。このタイミングで必要なことは、寂しさや空虚感が長く持続する前に、早めに舞台装置を変えること。
お子さんが戻ってくる予定がある場合を除いて、お子さんの荷物はお子さんの新居へ。ベッドなどの大きな家具も使わないのであれば手放しましょう。いつまでもお子さんのものをお部屋に留めておくと「過去が良かった」という意識を増幅させてしまうため新しい人生とのつながり、流れを阻んでしまいます。子ども部屋は解消すること。オールクリア!を目指しましょう。こうすることで実家のエネルギーは変わり、お子さんも新しいステージに進みやすくなります。
子どもが巣立った後は「大きな新しいもの」を購入するとよい時期
次はお部屋の中をどう変えたら良いか。主役級がいなくなったのですから「大きく変える」ことがポイントになります。大きな家具、大きなアートなどはおすすめですよ。家の顔となるような品格のあるものはとても良いですね。アートであれば絵の背景、家具であれば素材や職人さんのこだわりなど、共感できるストーリーがあるものを新調することは大変おすすめです。そうしたインテリアを眺めるたびに、成熟した自己を肯定し、これからの豊な人生によりアンテナを立てることができるでしょう。
退職後の大きな変化に備え、仕事以外の「何か」を見つけておく
巣立ち以上に大きな変化が必要なのは、引退後の生活環境です。ほとんどの人は引退後の生活の変化がどれほど大きいかあまり考えていません。長い期間に繰り返されていた習慣は、意識や神経系まで及んでいるはず。ですから大変だと思いますが、暮らしの環境を変えていく必要があります。
できれば退職前に仕事以外の楽しみ、やりがいを持てる取り組みを見つけておくと良いでしょう。でも、仕事以外に何も見つけられない場合もあると思います。そんな時は、玄関、玄関周りの空間から片付けや大掃除をしてみてください。新しい「道」をクリアにしていくために効果的です。
余った部屋は物置にするのは✕ 夫婦の豊か時間のために活用する
部屋は全て機能的に活用することが家の風水を高めるポイント。ですからお子さんが巣立った後のお部屋をそのままにせずに活用します。お子さんが二人いらっしゃった場合、お子さんの巣立ちの後に2つの居室が余ってしまいますよね。書斎、趣味の部屋としてレイアウト変更するのはとても良いこと。ただ空間を作るだけでなく必ず使ってくださいね。プチ起業のためのオフィスのようなコンセプトを定め一部屋を活用するのも良いでしょう。実際に起業の流れが動き出したという事例もあります。空間と事象と意識は真に相互作用しています。空いた部屋をご家族やご友人のためのゲストルームとしてキープしておくのも良いですが、ゲストがほとんど来ないという状況であれば別の用途に変更するか、リフォームや住み替えを検討しても良いと思います。お子さんの巣立ちや退職は大きな変化ですので、これからのシニアライフのために、好ましい住まいを積極的に考えていくことは非常に重要なことだと思います。参考にしていただけましたら幸いです。
(風水コンサルタント フジワラユカ)
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