【子育て風水術】川の字をいつ・どう卒業すればいい?
(記事:フジワラユカ/コンテンポラリー風水コンサルタント)
今回は、お子さんの自立と成長のための大切な風水のお話をしたいと思います。
お子さんの教育に熱心な親御さんは、子ども時代にできるだけ有益な経験をさせたいと願っていると思います。習い事や体験学習然りで、最近のお子さんたちはとても忙しいようですね。
でも、子ども時代に一番長く過ごすのは「自宅」だということに案外気づいていません。
「家はもっとも影響をうける環境」。
家にいるときに繰り返し見聞きしているもの、触れるもの、味あう体験が子どもの成長に影響していることを思えば、家の中の空間をよりよいものに整えたくなりませんか?
今回はお子さんの「自立」という観点に目をむけながら、「川の字」で眠っている状況から「個室」へとどのようにシフトさせていけばよいか、また、思春期の時期にはどのような配慮が必要なのかといった悩ましいことについてお伝えしていきます。
川の字はいつ卒業すればいいの?
これは少しセンシティブなテーマですが、乳幼児のお子さんをお持ちの親御さんの多くがもつ疑問だと思います。ご家庭によって考え方はいろいろあると思いますが、お子さんといつまでも一緒に寝たいと考えるお母さんが多いと思うからです。
2015年のベネッセコーポレーションの調査によれば、川の字を卒業するタイミングは7歳~9歳が36%ともっとも多く、ついで5歳~6歳が18%という結果でした。つまり、小学生になったら別々に寝るという考えが一般的のようです。
別々に寝ることの意味は、一番にお子さんの自立を促すことにありますが、同時に夫婦のパートナーシップを優先するという意味もあります。子育ての研究も進み、赤ちゃんの頃は一緒の部屋で寝るほうがよいことがわかっていますが、大事なのは「愛着」の深さであり、一緒にいる時間の長短ではありません。
そのようなことから、お子さんの自立と夫婦のパートナーシップの両面から、川の字の卒業を意識しながら、お部屋のシフトチェンジを実行してみることが大事です。
空間を先に準備すると川の字がスムーズに卒業できる!
川の字を卒業しようと思ってもなかなかできない理由の一つに、お子さんと一緒に眠る幸福感がありますが、それ以外にも、「いつ卒業するか?」の答えをもたずに過ごしているということがあります。そんな時、私は「いつごろ子ども部屋をつくるか決めてみませんか?」と問いかけています。期限をきめるまではいかなくても、いつから子どもと夫婦が別々に寝るかを意識してみることで、流れが動き出していきます。
次に、子ども部屋をどこにするかを決めておきます。そのお部屋はまだ使っていなかったり、別の用途であったとしても、家族の中で「ここは〇〇ちゃんのお部屋になるんだよね」という共通認識を持つようにしてみてください。親の温もりから離れて一人で眠るのは怖くさみしいことですから、急に「今日からここで眠るのよ」と言われても困惑してしまいます。ですから、まずはお部屋の空間を少しずつ整え、お昼寝などでそのお部屋を活用しながら子ども部屋に慣れていくようにしてみてください。そのお部屋がその子の空間であり、そこで一人で過ごせることを歓迎するコミュニケーションを重ねることで自然と自分の部屋で寝るようになっていくでしょう。
★子どもの自立をサポートする風水術★
・川の字をいつ卒業するか決める
・子ども部屋を先に決めてお部屋を徐々に準備していく
子ども部屋は「自分」を感じられる個性があるほうが豊か
お子さんが小学生、中学生、高校生と成長されるとき、味方になってくれるのもお部屋の空間です。子ども部屋が散らかりほうだいであったり、逆に殺風景すぎるのは課題があります。お部屋の中が散らかりほうだいであれば、あらゆる関係性や経験において障害が生じてしまいますし、逆に殺風景であったり没個性なお部屋であれば、すばらしい出会いやチャンスにも恵まれづらくなります。
お部屋の様相はその人の人生の流れを映し出しますから、幼児期のうちにお片づけを習慣にしていきながら、自分の個性を空間に施すことを応援してあげてください。好きなもの、興味のあるものを美しく飾ることもよいですし、自分を高めてくれる憧れの存在や、行ってみたい場所、自分を高めてくれる言葉など、いろいろな可能性を空間に施すことができると思います。
お子さんを愛するがあまり、親の好みでお部屋が支配されてしまうことがありますが、それはおすすめしません。個性が抑制されてしまう空間にいると、社会における自己表現も抑制されてしまいます。
そして、お子さんの成長は大人が思う以上に早いため、不要になったものは手放し、お部屋のレイアウトなどもその時にエンパワーされるものを優先して変化を楽しむようにしてみるとよいでしょう。常にフレッシュな良い流れを味方にすることができますよ。
★子どもの自立をサポートする風水術★
・お片づけは幼児期までに習慣をつける
・子どもの個性を応援し、親の好みをおしつけない
・子どもの成長は早いのでお部屋の模様替えも歓迎する
大人のベッドの配置とティーンのベッドの配置
川の字を卒業することはお子さんの自立を促進することと同時に、夫婦のパートナーシップを豊かにするということを冒頭に書きました。川の字で過ごすのは家族一緒のキャンプのようで楽しいというお声も聞くことがありますが、お子さんが自立してから長い夫婦の時間を豊かに過ごすためにも、パートナーシップという観点でお部屋を整えることの重要性もどうかないがしろにしないでください。
欧米などでは、夫婦の時間・空間はとても優先されていて、それを見ながら子どもたちはパートナーシップを学んでいきます。これは日本においても同様です。川の字を卒業した後は、夫婦の寝室も豊かにしていきましょう。ベッドはしっかりとした壁にヘッドボードをつける形で、左右両脇に均等に空間をとるのがベスト。左右両方から対等に自立したパートナー同士がベッドに入るというのは、対等で豊かな関係性を示す型のようなもので、風水の基本になります。(これは布団の場合でも同様です。)ペアの枕やクッションを美しくそろえ、左右にサイドテーブルと照明を配置するのもおすすめです。これはホテルの設えでよく見かけると思いますが、まさにパートナーシップを豊かにする空間の配置になっています。
そしてお子さんのベッドの配置ですが、ティーンまでは片側を壁につける形が安心できてよいとされています(左右に空間をとる大人のパートナーシップの配置でも悪いことはありません)。お部屋の面積や実用的な配置を鑑みて配置してみてください。
★子どもの自立をサポートする風水術★
・ティーンまでは、ベッドの片方を壁につける配置でOK
・大人の寝室を整えることは、子どもがパートナーシップを学ぶ機会になる
いかがでしたでしょうか。川の字をいつ卒業するかなど、意識の中でシナリオを決めること、そして空間を先に準備することがポイントです。お子さんの自立と夫婦のパートナーシップをより豊かにするために、参考にしていただけましたら幸いです。
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